IT担当者がいない会社で起きるITトラブルと対処法 ― 放置すると何が起きるのか

「PCが壊れたけど、誰に聞けばいいかわからない」「Wi-Fiが突然つながらなくなった」「ランサムウェアに感染したかもしれないが、対処法がわからない」。

IT担当者がいない会社では、こうしたトラブルが発生するたびに業務が止まります。総務や経理のスタッフが「なんとなくITに詳しい」という理由でトラブル対応を任されるケースは珍しくありませんが、専門知識なしでの対応は問題を悪化させるリスクがあります。

この記事では、IT担当者がいない会社で実際に起きるトラブルのパターン、発生時の緊急対応手順、そして根本的な解決策を解説します。

IT担当者がいない会社で頻発する5つのトラブル

1. PCの故障・動作不良

最も多いのがPCトラブルです。起動しない、画面がフリーズする、動作が極端に遅いといった症状は日常的に発生します。IT担当者がいなければ、社員は自分で調べて対処するか、メーカーサポートに電話するしかありません。解決までに数時間〜数日かかり、その間の業務が完全に止まります。

2. ネットワーク障害

Wi-Fiが突然つながらない、インターネット接続が不安定、VPNに接続できないといったネットワーク障害は、1人だけでなくオフィス全体に影響します。ルーターの再起動で直る場合もありますが、機器の故障やISP側の問題の切り分けができず、復旧が長引くケースが多発します。

3. アカウント・パスワードのトラブル

パスワードを忘れてログインできない、退職者のアカウントが削除されていない、新入社員のアカウントを作れないといった問題です。Microsoft 365やGoogle Workspaceの管理者権限を誰が持っているか把握されていないケースも珍しくありません。最悪の場合、退職した元社員だけが管理者権限を持っていて、誰もアクセスできないという事態に陥ります。

4. セキュリティインシデント

フィッシングメールのリンクをクリックしてしまった、USBメモリの紛失、ランサムウェア感染の疑いなど、セキュリティインシデントはIT知識がなければ正しい初動対応ができません。「とりあえず無視する」「自分で何とかしようとしてPCを操作し続ける」という行動が被害を拡大させます。

情シス担当がいない会社で実際に起きたインシデント事例は、こちらの記事で詳しく解説しています。

5. システム更新・ライセンス切れ

WindowsのアップデートやMicrosoft 365のライセンス更新が放置され、セキュリティ脆弱性が残ったまま使い続けているケースです。Windows 10のサポート終了への対応が進んでいない企業も多く、放置するとサイバー攻撃の標的になりやすくなります。

ITトラブルが発生したときの緊急対応手順

IT担当者がいない会社でも、最低限以下の手順を社内で共有しておくことをおすすめします。

ステップ1: 状況を記録する

「何が起きたか」「いつから起きているか」「影響範囲(自分だけか、他の社員も同じか)」を書き留めます。スマホで画面を撮影するだけでもOKです。この記録が、後でベンダーや専門家に相談する際の重要な手がかりになります。

ステップ2: 影響範囲を確認する

自分だけの問題なのか、オフィス全体に影響しているのかを確認します。ネットワーク障害なら他の社員にも聞いてみる。特定のアプリだけの問題なら、ブラウザやOSに起因するか切り分けます。

ステップ3: 基本的なリセットを試す

PCの再起動、ルーターの電源OFF→30秒待って→ON、ブラウザのキャッシュクリアなど、基本的なリセット操作を試します。ITトラブルの3〜4割はこれで解決します。

ステップ4: セキュリティが疑われる場合はLANケーブルを抜く

ランサムウェアの感染が疑われる場合は、該当PCのLANケーブルを抜く(Wi-Fiをオフにする)のが最優先です。ネットワークにつないだまま操作を続けると、社内の他のPCにも被害が広がる可能性があります。

ステップ5: 外部の連絡先に相談する

自力で解決できない場合は、契約しているベンダーやITサポート会社に連絡します。連絡先がない場合は、ここが最大のボトルネックになります。「困ったときに電話できる先がある」かどうかが、復旧までの時間を大きく左右します。

IT担当者がいない会社が今すぐやるべき3つのこと

トラブルが起きてから慌てるのではなく、事前に最低限の備えをしておくことが重要です。

1. 管理者アカウントの所在を明確にする

Microsoft 365、Google Workspace、ルーター、業務システムなど、各システムの管理者アカウント(ユーザー名・パスワード)の情報を、経営者または信頼できる社員が把握し、金庫やパスワードマネージャーに保管します。これだけで「誰もログインできない」という最悪の事態を防げます。

2. ITトラブル時の連絡先リストを作る

PCメーカー、インターネット回線のプロバイダー、Microsoft 365の契約代理店、プリンターのサポート窓口、電話システムの保守会社など、トラブル発生時に連絡すべき先の一覧を紙で印刷して掲示しておきます。PCが使えない状況で、PC内の連絡先情報は見られません。

3. 外部のITサポート契約を検討する

月額固定のITサポート契約があれば、トラブル発生時にすぐ相談できる窓口が確保できます。正社員のIT担当者を採用する余裕がない企業にとって、最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。

「まずやるべきこと」の詳細は、ゼロ情シスからの脱出 ― IT担当者がいない会社がまずやるべき5つのことも合わせてお読みください。

根本的な解決策:情シスアウトソーシング

ITトラブルのたびに場当たり的に対処するのではなく、IT環境を継続的に管理・改善する仕組みを持つことが根本的な解決策です。

情シスアウトソーシングを導入すれば、ヘルプデスク対応、アカウント管理、セキュリティ監視、IT資産管理といった情シス業務を外部の専門チームが代行します。正社員を採用するよりも低コスト(月額18万円〜)で、チーム体制による安定した運用が可能です。

IT担当者を新たに雇うか、アウトソーシングするかの比較検討は、IT担当を採用するか外注するか ― コスト比較シミュレーションで詳しく解説しています。

まとめ

IT担当者がいない会社では、PCトラブル、ネットワーク障害、アカウント管理の不備、セキュリティインシデントが日常的に発生し、そのたびに業務が止まります。場当たり的な対応を繰り返すのではなく、管理者アカウントの管理、連絡先リストの作成、外部ITサポートの契約という3つの最低限の備えを整えることが第一歩です。

恒久的な解決策としては、情シスアウトソーシングの導入が最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。情シス365では、IT担当者がいない中小企業向けに、月額18万円〜の情シス代行サービスを提供しています。

IT担当者不在でお困りの方は、60分無料相談をご利用ください →

🏗️Start365 — 情シス立ち上げ

ゼロからの情シス体制構築をプロが支援。IT基盤の整備からルール策定、ドキュメント化までワンストップ。

情シスのお悩み、ご相談ください

専門スタッフが貴社の課題に合わせたご提案をいたします。

メールでのお問い合わせはこちら →
60分無料相談