【2026年2月】Microsoft 365 アップデート情報まとめ ― SharePoint単体プラン廃止予告・7月値上げ・Teams新機能

2026年2月のMicrosoft 365には、中小企業の経営・IT戦略に直結する重要な変更がいくつも含まれています。特に SharePoint Online / OneDrive単体プランの廃止予告2026年7月の価格改定は、ライセンス戦略の見直しを迫る内容です。

今月の主要なアップデートを「ライセンス・料金」「セキュリティ」「Teams」「Copilot・AI」「管理者向け」の5つのカテゴリに分けてお伝えします。

ライセンス・料金に関する重要変更

SharePoint Online / OneDrive 単体プランの廃止予告

2026年1月末にMicrosoftから正式に発表された内容が、2月に入り詳細が明確になりました。SharePoint Online Plan 1 / Plan 2 および OneDrive for Business Plan 1 / Plan 2 の単体SKUが廃止されます。

スケジュールは以下の通りです。2026年6月末で新規テナントへの販売終了、2027年1月で既存顧客の更新終了、2029年12月で完全サービス終了となります。

現在単体プランを利用中の企業は、Microsoft 365スイート(Business Basic以上)への移行が必要です。情シス365としては、デバイス管理やセキュリティ機能を含む Business Premium 以上への移行を強く推奨します。

2026年7月の価格改定予告

2025年12月に発表されたMicrosoft 365商用プランの価格改定が、2026年7月1日から全世界で適用されます。具体的な値上げ幅はプランごとに異なりますが、すべての商用・非営利プランが対象です。

Microsoftは値上げの根拠として、この1年間で1,100以上の新機能をリリースしたこと、Copilot Chat機能の標準搭載、セキュリティ機能の強化などを挙げています。

中小企業が今やるべきこと: 現在の契約更新時期を確認し、7月1日より前に年間契約を更新できるかどうかをCSPパートナーに相談してください。年間契約であれば、現行価格でロックインできる可能性があります。

セキュリティ関連のアップデート

Defender for Office 365 Plan 1 が E3に追加

これまでE5やアドオンでしか利用できなかった Defender for Office 365 Plan 1 のメールセキュリティ機能が、Office 365 E3 / Microsoft 365 E3 に標準追加されます。フィッシング、マルウェア、悪意あるリンクの検出・防御が強化されます。

URLチェック機能がBasic / Standardにも

メールやOfficeアプリ内のリンクをクリックした際に、既知の悪意あるWebサイトかどうかをチェックする機能が、Office 365 E1、Business Basic、Business Standard にも追加されます。

ただし、これらはあくまでURLフィルタリングの基本機能であり、条件付きアクセスやエンドポイント保護(Intune・Defender for Business)を含む包括的なセキュリティはBusiness Premium以上でなければ利用できません。

Intune関連機能の拡充(E3 / E5)

Microsoft 365 E3 / E5に以下のIntune機能が追加されます。Intune Remote Help(リモートでのIT支援)、Intune Advanced Analytics(デバイスの先制的な問題検出)、Intune Plan 2 の一部機能です。E5ではさらに Endpoint Privilege ManagementCloud PKI も追加されます。

Teams の新機能・変更

Enterキーの動作を選択可能に

チャット入力時に Enterキーで「メッセージ送信」か「改行」かを選択できる設定が追加されました。設定 > チャットとチャネルから変更できます。誤送信に悩んでいたユーザーには朗報です。

インスタント会議の自動メモ生成

事前にスケジュールしていない即席会議でも、Teams が自動的に会議メモ(アクションアイテム・決定事項)を生成するようになりました。「ちょっと話そう」で始まった会議の内容が記録されないという問題が軽減されます。

録音同意機能のアップデート

Teams Phone デバイスでの 通話録音時の同意確認機能(Explicit Recording Consent) を有効にするには、Teams アプリの更新が必要です。更新しないと同意確認が正しく動作しない可能性があるため、IP電話デバイスの管理者は確認してください。

ブランドなりすまし防御(Teams Calling)

外部からの通話で、信頼できる組織を装った不正な発信者を検知する Brand Impersonation Protection がデフォルトで有効化されます。不審な通話にはリスク警告が表示され、ユーザーは通話の受理・拒否・終了を選択できます。

Direct Routing の変更(要対応)

Teams Direct Routing に変更が入り、顧客側での対応を行わないとPSTN通話に影響が出る可能性があります。Direct Routingを利用している企業はMicrosoft 365管理センターのメッセージセンターを確認してください。

Copilot・AI関連

Copilot Chat のOfficeアプリ統合が進化

Word・Excel・PowerPoint・Outlook・OneNote内で Copilot Chat が利用可能になり、ドキュメント作成やデータ分析をAIがアシストします。Agent Mode では、複数ステップのタスク(表の整理、グラフ作成、プレゼン生成など)を対話的に実行できます。

Copilot Business のCSP月次課金が3月開始

2026年3月1日から、Microsoft 365 Copilot Business およびバンドルオファーの月次課金がCSP(クラウドソリューションプロバイダー)経由で可能になります。年間契約なしで試しやすくなるため、「Copilotを使ってみたいが年間契約は躊躇する」という企業には朗報です。

なお、300ライセンス未満の顧客向け Copilot Business バンドルプロモーションが6月30日まで延長されています。

管理者向けアップデート

SharePoint Onlineの新しいニュースページUI

SharePoint Onlineのニュースページの「すべて表示」エクスペリエンスが刷新されます。ニュースWebパーツからのアクセスが改善されます。

Teamsの数値パスコード設定

テナント管理者が 8桁の数字のみの会議パスコードを生成できる新しいポリシー設定が追加されます。ただし、英数字パスコードよりセキュリティリスクが高まるため、有効化時には警告が表示されます。3月以降に展開予定です。

中小企業のIT担当者がやるべきこと

今すぐ確認: SharePoint / OneDrive の単体プランを利用していないか確認してください。利用中の場合は、2026年6月までにMicrosoft 365スイートへの移行計画を立てる必要があります。

3月まで: 7月の価格改定に備え、現在のライセンス契約の更新時期と内容を棚卸ししましょう。CSPパートナーと連携し、値上げ前の契約更新が可能か確認してください。

随時: Teams の Direct Routing を利用している場合は、管理センターのメッセージセンターで必要なアクションを確認してください。Teams Phone デバイスのアプリ更新も忘れずに。

プラン検討中の方へ: Microsoft 365は各プランに含まれるセキュリティ機能に大きな差があります。今回E3にDefender for Office 365 Plan 1が追加されるなど改善は進んでいますが、中小企業がデバイス管理やエンドポイント防御を含む包括的なセキュリティを得るには、Business Premium 以上が引き続き必要です。なお、Business系プラン(Basic / Standard / Premium)は最大300ユーザーまでで、それ以上の組織はEnterprise E3 / E5が必要です。

Microsoft 365のライセンス最適化やプランの見直しでお悩みの方は、情シス365 にご相談ください。現在の利用状況を分析し、コストとセキュリティのバランスが取れた最適プランをご提案します。

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