情シスアウトソーシングとは?サービス内容・費用相場・導入の流れを解説

「情シスアウトソーシング」とは、企業の情報システム部門(情シス)の業務を外部の専門パートナーに委託するサービスです。IT専任者の採用が難しい中小企業を中心に、近年導入が加速しています。

本記事では、情シスアウトソーシングの基本的なサービス内容から費用相場、導入の流れまでを一通り解説します。

情シスアウトソーシングのサービス内容

情シスアウトソーシングでカバーできる業務は、大きく4つの領域に分かれます。

① ヘルプデスク・問い合わせ対応

社員からの「パスワードを忘れた」「Wifiに繋がらない」「Excelの使い方が分からない」といった日常的なIT問い合わせに対応します。Slack、Teams、メール、電話など、企業側の連絡手段に合わせて対応するのが一般的です。

② IT運用・管理業務

入退社に伴うアカウントの発行・削除、PCのキッティング(初期セットアップ)、ライセンス管理、端末台帳の維持管理、バックアップの確認など、日々のIT運用業務を代行します。

③ セキュリティ運用

セキュリティポリシーの策定、ログの監視・分析、アラート対応、インシデント発生時の一次切り分けなど。大企業向けSOCの機能を中小企業向けに最適化した「SOCライト」サービスとして提供されることもあります。

④ IT戦略・プロジェクト支援

ITロードマップの策定、コスト最適化の提案、システム移行プロジェクトの推進、M&A後のIT統合など、戦略レベルの支援を行います。

サービスによっては、これらの一部だけを選んで契約できるものもあれば、パッケージで一括提供されるものもあります。

費用相場

情シスアウトソーシングの費用は、対応範囲と企業規模によって幅があります。一般的な目安は以下のとおりです。

対応範囲月額費用の目安
ヘルプデスクのみ5万〜15万円
ヘルプデスク+IT運用15万〜30万円
上記+セキュリティ運用25万〜40万円
フルサービス(戦略含む)30万〜50万円以上

※ 社員数10〜100名程度の企業を想定した概算。問い合わせ件数、端末数、対応時間帯などにより変動します。

参考として、IT専任者を1名正社員で雇用した場合の年間コストは、給与・社会保険・採用費を含めると500万〜700万円程度です。情シスアウトソーシングは、正社員1名の約3分の1〜半額程度のコストで、専門チームによるサポートを受けられるという点が経済的な利点です。

情シスアウトソーシングのメリット

専門知識へのアクセス

兼任のIT担当者では対応が難しいセキュリティ設計、クラウド移行、ID管理などの専門領域にも対応できます。個人のスキルに依存せず、チームとしての知識が活用できる点も強みです。

属人化リスクの解消

社内の「あの人しか分からない」状態を解消します。ドキュメント整備、ナレッジの共有、手順書の作成が標準的に行われるため、担当者の退職リスクを軽減できます。

コストの可視化

月額固定の料金体系であれば、IT管理にかかるコストが明確になります。「いくら使っているか分からない」という状態から脱却でき、予算管理が容易になります。

本業への集中

経営者や総務担当者がIT対応に時間を取られなくなり、本来の業務に集中できます。

デメリットと注意点

社内にIT知識が蓄積されにくい

すべてを外部に任せると、社内にITの知識やノウハウが残りにくくなります。対策として、外注先にドキュメントの整備を求めたり、定期レポートで状況を把握したりする仕組みが重要です。

対応スピードに制約がある場合

社内に専任者がいれば即座に対応できる事案でも、外注先の場合はレスポンスまでにタイムラグが生じることがあります。SLA(対応時間の合意)を事前に確認しておくことが必要です。

外注先への依存リスク

長期間にわたって特定の外注先に依存すると、変更が難しくなることがあります。ドキュメントの共有や、定期的な業務範囲の見直しで、健全な関係を維持することが大切です。

導入の流れ

一般的な情シスアウトソーシングの導入は、以下のステップで進みます。

ステップ1:ヒアリング(1〜2回) 現在のIT環境、課題、要望を共有します。多くのサービスでは初回ヒアリングは無料です。

ステップ2:提案・見積もり ヒアリング内容をもとに、対応範囲と料金の提案を受けます。複数社から提案を受けて比較するのもよいでしょう。

ステップ3:契約・引き継ぎ(2〜4週間) 契約締結後、既存のIT環境の引き継ぎを行います。アカウント情報、構成図、ベンダー連絡先などの共有が中心です。

ステップ4:運用開始 ヘルプデスク対応や定常業務が開始されます。最初の1〜2ヶ月は調整期間として、業務範囲の微調整が行われるのが一般的です。

情シス365の情シスアウトソーシング

情シス365は、中小企業の「社外IT部門」として、情シス業務を幅広く代行するサービスです。必要なサービスを組み合わせて利用できます。

  • Start365:情シスの土台がまだない企業向けの立ち上げ支援
  • Support365:ヘルプデスク・IT運用の代行
  • Security365:セキュリティ運用・SOCライト
  • Consult365:IT戦略・改善コンサルティング
  • Project365:ITプロジェクト支援・M&A IT PMI

「ヘルプデスクだけ」「セキュリティだけ」といった部分的な依頼も可能です。初回ヒアリングは無料ですので、まずは現状の課題を整理するところからお気軽にご相談ください。

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