Google Workspaceを社内に定着させる方法|導入後の活用率を上げる研修・運用のコツ

「導入したのに誰も使っていない」を防ぐ

Google Workspace(GWS)を導入した企業で最もよくある課題が「Gmailしか使っていない」「Googleドライブにファイルが上がっていない」「結局メールに添付して送っている」という状態です。

GWSの導入は技術的なセットアップが完了した時点では半分にすぎません。社員が日常業務でGWSの各サービスを使いこなして初めて、投資対効果が出ます。

GWSが定着しない3つの原因

第一に、利用ルールが決まっていないことが挙げられます。「ファイルはどこに保存するのか」「チャットとメールの使い分けは」「カレンダーはどこまで公開するのか」が曖昧だと、社員は従来のやり方を続けます。

第二に、研修が一方通行であることです。全社員を集めて管理画面の操作を見せるだけの研修は、翌日には忘れられます。自分の業務で使うシーンを体験させるハンズオン形式でなければ定着しません。

第三に、推進担当者が不在であることです。「GWSのことで困ったら誰に聞けばいいのか」が明確でないと、社員は自力で解決しようとして挫折し、使わなくなります。

定着化の施策①:利用ルールを策定する

最低限決めるべきルールは以下の4つです。

ファイル保存のルールとして、個人作業中のファイルはマイドライブ、チームで共有するファイルは共有ドライブに保存する、というシンプルなルールを決めます。メール添付での社内ファイル共有を禁止し、ドライブのリンク共有に統一すると移行が加速します。

メールとチャットの使い分けとして、社外との連絡はGmail、社内の短いやり取りはGoogle Chat、会議の議事録や決定事項の共有はGmailまたはスペースというルールが一般的です。

カレンダーの公開範囲として、全社員のカレンダーを「予定の有無のみ」または「詳細表示」で社内公開するルールを設定します。会議室の予約もGoogleカレンダーに統一します。

命名規則として、共有ドライブの名称、フォルダ構成のルール、ファイル名の付け方を統一します。

定着化の施策②:部門別ハンズオン研修

全社一括研修ではなく、部門の業務に合わせた研修を実施します。

営業部向けの研修では、Gmailのラベルとフィルタで顧客メールを整理する方法、Googleカレンダーで商談スケジュールを管理する方法、Googleドライブで提案資料を共有する方法を扱います。

管理部・経理部向けの研修では、Googleスプレッドシートでの集計・管理台帳の作成、Googleフォームでの申請フローの構築、共有ドライブでの契約書・請求書管理を扱います。

経営層向けの研修では、Googleドライブでの経営資料の共有とアクセス制限、Googleカレンダーの秘書共有設定、Google Meetでの社外ミーティングの開催方法を扱います。

研修は1回あたり60〜90分、実際の業務データを使ったハンズオン形式で実施します。研修後にQ&Aの時間を設け、個別の疑問を解消することで定着率が上がります。

定着化の施策③:利用状況をモニタリングする

GWS管理コンソールの「レポート」から、アプリ別の利用状況を確認できます。

確認すべき指標は、Gmail以外のアプリ(ドライブ、カレンダー、Meet、Chat)の利用率、共有ドライブへのファイルアップロード数、Google Meetの会議開催数です。

導入後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の3回レビューを実施し、利用率が低いアプリや部門があれば追加研修やマニュアルの配布で対処します。

定着化の施策④:ヘルプデスク体制を整える

「困ったときにすぐ聞ける」体制が定着の鍵です。

社内にIT担当者がいる場合は、GWSに関する問い合わせ窓口を明示します。Slackやメールではなく、Google Chat上に「GWSヘルプデスク」スペースを作り、そこで質問と回答を蓄積していくのが効果的です。

IT担当者がいない場合は、情シスアウトソーシングのヘルプデスクサービスを活用してください。社員からの問い合わせ対応を外部に委託することで、定着化と業務効率化を両立できます。

まとめ

GWSの定着化は「利用ルール策定」「部門別研修」「利用状況モニタリング」「ヘルプデスク体制」の4つを計画的に実施することで実現できます。

情シス365では、GWSの導入支援だけでなく、研修の実施や導入後のヘルプデスク運用まで一貫してサポートしています。「導入したけど活用できていない」という企業もお気軽にご相談ください。

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