中小企業のインターネット回線の選び方|光回線・閉域網・モバイル回線の比較

回線選定は「速度」だけで決めてはいけない

中小企業がインターネット回線を選ぶ際、「速度が速ければいい」と考えがちですが、ベストエフォート型の速度表記に惑わされず、帯域保証、SLA(サービスレベル保証)、冗長化の3つの観点で選定する必要があります。

回線の種類と特徴

フレッツ光系(ベストエフォート)

NTT東西のフレッツ光は、最も普及しているインターネット回線です。月額数千円と安価ですが、ベストエフォート型(速度保証なし)のため、時間帯によって速度が大きく変動します。Web閲覧やメール程度なら十分ですが、大規模なWeb会議やクラウドサービスの常時利用では帯域不足になることがあります。

ビジネス光(帯域保証型)

NTTビジネス回線やKDDI、ソフトバンクのビジネス向け回線は、帯域保証(最低速度の保証)とSLA(障害時の復旧時間保証)が付きます。月額数万円と高くなりますが、業務の安定性を重視する企業には必須です。

閉域網(専用線・VPN)

拠点間通信をインターネットを経由せずに行う回線です。セキュリティが最も高いですが、コストも最も高く、中小企業では特定の業種(金融、医療等)を除いて必要になるケースは少ないです。SD-WANの登場により、インターネット回線+暗号化で閉域網に近いセキュリティを実現できるようになっています。

モバイル回線(4G/5G)

固定回線の障害時のバックアップ回線として有効です。SIM対応のルーター(自動フェイルオーバー機能付き)を設置しておくと、光回線が切れてもモバイル回線に自動切り替えし、業務を継続できます。

回線の冗長化

業務がインターネットに依存している企業(クラウドサービス中心の業務)は、回線の冗長化を検討してください。メイン回線(ビジネス光)+バックアップ回線(モバイル回線)の2回線構成が最もコストパフォーマンスに優れます。

2回線を異なるISP(プロバイダ)から引くことで、1社の障害で両方が止まるリスクを回避できます。

帯域の目安

従業員1人あたり3〜5Mbps程度が目安です。50名の企業なら150〜250Mbpsの実効速度が必要です。ベストエフォート1Gbpsの回線でも、実効速度は100〜500Mbps程度であることが多いため、速度測定で実態を把握してください。

まとめ

回線選定は「速度・帯域保証・SLA・冗長化・コスト」の5軸で検討してください。情シス365では、回線選定からネットワーク設計まで、ITインフラ全体の最適化をサポートしています。

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