Microsoft 365 導入の総費用|ライセンス+構築+運用の費用内訳と相場【2026年版】

M365の導入コストは「ライセンス料×人数」だけではない

Microsoft 365の導入を検討するとき、多くの経営者が気にするのは「月額いくらか」というライセンス料です。しかし実際に導入するためには、ライセンス料に加えて初期構築費、データ移行費、そして導入後の運用支援費が発生します。

この記事では、M365導入にかかる費用を4つの項目に分けて、それぞれの相場を解説します。

費用項目①:ライセンス料(月額)

M365の主要プランの月額料金(1ユーザーあたり、年間契約)は以下のとおりです。

Microsoft 365 Business Basicは月額899円で、Web版のOfficeアプリ、Exchange Online、Teams、SharePoint、OneDrive(1TB)が利用可能です。Business Standardは月額1,874円で、デスクトップ版のOfficeアプリが追加されます。Business Premiumは月額3,298円で、Intune、Azure AD P1、Defender for Office 365などのセキュリティ機能が追加されます。

50名規模の企業がBusiness Standardを導入する場合、ライセンス料は月額93,700円(年額1,124,400円)です。

ライセンスプランの選び方として、デスクトップ版Officeが不要ならBasic、必要ならStandard、セキュリティ対策も含めたいならPremiumを選択してください。300名を超える場合はE3/E5プランが必要です。

費用項目②:初期構築費(一括)

M365のテナント設定、セキュリティポリシーの適用、ユーザー環境の構築にかかる費用です。

相場として、10〜30名規模は20〜40万円、30〜100名規模は40〜80万円、100〜300名規模は80〜150万円が目安です。

含まれる主な作業は、テナント初期設定、カスタムドメインの追加とDNS設定(MX/SPF/DKIM/DMARC)、MFA(多要素認証)の設定、条件付きアクセスポリシーの設計・適用、SharePointサイトの設計・構築、Teamsの構成設計(チーム・チャネル設計、ゲストアクセスポリシー)です。

Business Premiumを選択する場合は、Intuneの設定(デバイス登録、コンプライアンスポリシー)やDefender for Office 365の設定も初期構築に含まれます。この場合、追加で10〜30万円程度の費用が上乗せされます。

費用項目③:データ移行費(一括)

既存環境からM365への各種データ移行にかかる費用です。

メール移行は移行元によって費用が変わります。GWSからExchange Onlineへの移行は30名規模で15〜35万円、オンプレミスExchangeからの移行は20〜50万円、IMAPサーバーからの移行は10〜25万円が目安です。

ファイル移行(ファイルサーバーからSharePoint/OneDriveへの移行)は、データ量1TB未満で15〜30万円、1TB以上で30〜60万円が目安です。SharePointのサイト構成やアクセス権限の設計を含む場合はさらに費用が上がります。

Active Directoryの同期(Azure AD Connect)が必要な場合は、追加で10〜30万円程度です。

費用項目④:運用支援費(月額)

導入後の運用を外部に委託する場合の月額費用です。

ヘルプデスク対応のみであれば月額5〜15万円、ヘルプデスク+アカウント管理+セキュリティ運用で月額18〜35万円、IT戦略・プロジェクト支援まで含むフルサポートで月額35〜60万円が相場です。

企業規模別の費用シミュレーション

30名規模(Business Standard)の場合、ライセンス料が年額674,640円、初期構築費が約30万円、データ移行費が約25万円で、初年度の合計は約1,224,640円です。2年目以降はライセンス料のみで年額約67万円になります。

50名規模(Business Standard)の場合、ライセンス料が年額1,124,400円、初期構築費が約50万円、データ移行費が約40万円で、初年度の合計は約2,024,400円です。

100名規模(Business Premium)の場合、ライセンス料が年額3,957,600円、初期構築費が約120万円、データ移行費が約70万円で、初年度の合計は約5,857,600円です。

「隠れコスト」に注意する

見積もりに含まれていないことが多い項目として、社員研修の費用(1回あたり5〜15万円)、導入後の設定変更対応(都度課金の場合あり)、ライセンスの追加・変更に伴う管理工数、年次のセキュリティ設定見直しがあります。

見積もりを依頼する際は「初期構築費に含まれる作業の一覧」と「含まれない作業の一覧」を必ず確認してください。

IT担当者の採用コストとの比較

正社員のIT担当者を1名採用する場合、年収450〜650万円に社会保険料や教育コストを加えると年間600〜850万円のコストが発生します。さらに、M365の専門知識を持つ人材の採用は競争が激しく、採用までに数ヶ月かかることも珍しくありません。

M365の導入+運用支援を外注すれば、50名規模の企業で年間約300万円(初年度は約500万円)に収まります。

まとめ

M365の導入費用は「ライセンス料+初期構築費+データ移行費+運用支援費」の4項目で構成されます。見積もりを依頼する際は、各項目の金額と対応範囲を確認し、隠れコストがないかチェックしてください。

情シス365では、M365の導入支援を初期構築費30万円〜で提供しています。ライセンス選定の段階からご相談いただけます。

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