「サーバールームをなくす」ロードマップ|中小企業のオンプレ脱却計画
サーバールームの維持コストは見えにくい
自社でサーバーを運用している中小企業は、目に見えるコスト(ハードウェア購入費、電気代)だけでなく、空調・UPS・ラック等の設備費、保守契約費、障害対応の人件費、BCP対策のためのバックアップサイト費用など、多くの隠れコストを負担しています。
さらに、サーバーの老朽化に伴うリプレース費用は3〜5年ごとに発生します。クラウド移行を検討するなら、このリプレース時期が最良のタイミングです。
段階的にサーバールームをなくすロードマップ
ステージ1:メール・ファイルのクラウド化(3〜6ヶ月)
最もリスクが低く、効果が大きい移行対象です。オンプレミスのExchange ServerをExchange Online(M365)に、ファイルサーバーをSharePoint/OneDriveに移行します。この段階で物理サーバーの半分程度は不要にできるケースが多いです。
ステージ2:業務システムのSaaS化(6〜12ヶ月)
オンプレミスで稼働している業務システム(会計、人事、販売管理等)をクラウドSaaSに置き換えます。すべてのシステムがSaaS化できるわけではないため、「SaaS化できるもの」「IaaS上に移行するもの」「オンプレに残すもの」を仕分けます。
ステージ3:残存サーバーのIaaS移行(3〜6ヶ月)
SaaS化できなかったシステム(自社開発システム、特殊なパッケージソフト等)をAzure VMやAWS EC2に移行します。リフト&シフト方式で、アプリケーションの変更なしに移行できます。
ステージ4:サーバールームの廃止
すべてのワークロードがクラウドに移行したら、物理サーバーを廃棄し、サーバールームを別の用途に転用(または賃借面積を縮小)します。
完全クラウド化が難しいケース
製造業の生産管理システム(工場のPLCと直接通信が必要)、特殊なハードウェアドングルが必要なソフトウェア、レイテンシが極めて低くなければならないシステムなど、オンプレに残さざるを得ないケースもあります。その場合は、ハイブリッド構成(一部オンプレ+クラウド)が現実的な解です。
まとめ
「サーバールームをなくす」は一朝一夕にはできませんが、ステージを分けて段階的に進めれば、18〜24ヶ月で達成可能です。情シス365では、オンプレ環境のアセスメントからクラウド移行計画の策定、移行実行、移行後の運用代行まで対応しています。