UPS(無停電電源装置)は中小企業にも必要?サーバー・NW機器の電源保護ガイド

停電はサーバーの「即死」を意味する

オフィスの瞬間停電や計画停電は、サーバーやネットワーク機器にとって致命的です。正常なシャットダウン手順を踏まずに電源が落ちると、ファイルシステムの破損、データの不整合、ハードディスクの物理的な損傷が発生する可能性があります。

UPS(Uninterruptible Power Supply:無停電電源装置)は、停電時にバッテリーから一時的に電力を供給し、機器を安全にシャットダウンするための時間を確保する装置です。

UPSが必要な機器

オンプレミスのサーバー(ファイルサーバー、業務サーバー)は最優先でUPS保護が必要です。次にネットワーク機器(ルーター、UTM、L3スイッチ)、NAS(ネットワーク接続ストレージ)が対象です。

クラウド移行が完了している企業でも、ルーター・UTM・Wi-Fi APにはUPSを接続しておくべきです。ネットワーク機器が停電で落ちると、クラウドサービスへのアクセスも途絶えます。

UPSの選び方

容量(VA/W)の計算として、接続する機器の消費電力の合計×1.5倍以上の容量のUPSを選んでください。サーバー1台(300W)+ネットワーク機器(100W)なら、600VA以上のUPSが必要です。

バッテリー持続時間として、UPSの目的は「安全にシャットダウンする時間を稼ぐ」ことです。5〜10分の持続時間があれば十分です。長時間の停電対策には発電機が必要であり、UPSの役割ではありません。

自動シャットダウン機能として、UPS付属のソフトウェアをサーバーにインストールすると、停電検知時に自動でシャットダウンコマンドを実行できます。これにより、管理者が不在でも安全にシャットダウンが行われます。

UPSのメンテナンス

UPSのバッテリーには寿命(通常3〜5年)があります。バッテリー交換時期を管理カレンダーに登録し、定期的に交換してください。バッテリーが劣化したUPSは停電時に機能しません。

また、年に1回はUPSの動作テスト(電源コードを抜いてバッテリー運転を確認)を行ってください。

クラウド移行でUPSは不要になるか

サーバーをすべてクラウドに移行すれば、サーバー用のUPSは不要になります。ただし、ネットワーク機器(ルーター、UTM、Wi-Fi AP)は引き続きオフィスに残るため、これらの電源保護は必要です。

まとめ

UPSは地味な機器ですが、停電時のデータ損失を防ぐ最後の砦です。特にオンプレミスのサーバーやNASを運用している企業は必須の設備です。情シス365では、UPS選定からバッテリー管理まで、ITインフラの保守をサポートしています。

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