クラウドPBX・CTI製品を徹底比較 ― MiiTel / Zoom Phone / Teams Phone / BIZTEL / Dialpad
クラウドPBX・CTI製品は数多く存在しますが、中小企業が導入を検討する際に候補になるのは主に5製品です。それぞれの強みと選び方を解説します。
5製品の概要
MiiTel(ミーテル)
RevComm社が提供する、AI搭載のクラウドIP電話。通話内容のAI文字起こし、感情分析、トーク分析(話速・被せ率・沈黙時間)が特徴。営業チームの通話品質を可視化・改善したい企業に強み。
Zoom Phone
Zoom Meetings の電話版。Zoomをすでに利用している企業にとって、UIが統一されたシームレスな体験。グローバル対応(40カ国以上の電話番号取得可能)に強み。
Microsoft Teams Phone
Microsoft Teamsに電話機能を追加するアドオン。Teamsをすでに利用している企業なら、チャット・会議・電話がTeams 1つで完結。M365環境との統合が最大の強み。
BIZTEL(ビズテル)
リンク社が提供する国産クラウドPBX/CTI。コールセンター向けの豊富な機能(ACD、IVR、ウィスパリング、リアルタイムモニタリング)が強み。日本語サポートの手厚さ。
Dialpad
AIが通話をリアルタイムで文字起こしし、アクションアイテムを自動抽出。Salesforce、HubSpotとのネイティブ連携が充実。グローバル企業に適したUI/UX。
比較表
| 観点 | MiiTel | Zoom Phone | Teams Phone | BIZTEL | Dialpad |
|---|---|---|---|---|---|
| AI文字起こし | ◎ | ○ | ○ | △ | ◎ |
| トーク分析(話速・感情) | ◎ | × | × | △ | ○ |
| 通話録音 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| IVR(自動音声応答) | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
| ACD(着信分配) | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
| Salesforce連携 | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ |
| HubSpot連携 | ○ | ○ | △ | △ | ◎ |
| kintone連携 | ○ | × | × | ○ | × |
| Teams連携 | △ | ○ | ◎ | △ | ○ |
| 番号ポータビリティ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 日本語サポート | ◎ | ○ | ○ | ◎ | △ |
| 月額目安/ユーザー | 約5,980円 | 約1,500円〜 | 約1,000円〜 | 要見積 | 約1,800円〜 |
※価格は2026年3月時点の参考値。プランや契約条件により変動。
選択の判断基準
MiiTelを選ぶべきケース
- 営業チームの通話品質を数値で可視化・改善したい
- AI文字起こし・トーク分析を活用して営業トレーニングに使いたい
- kintoneをCRMとして使っている
- 日本語でのサポートが必須
Zoom Phoneを選ぶべきケース
- Zoomをすでにビデオ会議で利用しており、UIを統一したい
- グローバル拠点があり、海外の電話番号が必要
- シンプルな電話機能+通話録音で十分
Teams Phoneを選ぶべきケース
- Microsoft 365 / Teamsをすでに全社で利用している
- チャット・ビデオ会議・電話を1つのアプリで完結させたい
- 追加のSaaS契約を増やしたくない
- Outlookの予定表やEntra IDとの統合が重要
BIZTELを選ぶべきケース
- カスタマーサポート部門の本格的なコールセンター機能が必要
- ACD(着信分配)、ウィスパリング、リアルタイムモニタリングが必須
- 国産製品で日本語サポートの手厚さを重視
Dialpadを選ぶべきケース
- Salesforce / HubSpotとの深いCRM連携が重要
- AIによるリアルタイム文字起こしとアクションアイテム抽出を活用したい
- 英語環境での利用も想定している
Teams Phoneの導入に必要なもの
Teams Phoneは他の製品と異なり、M365のアドオンとして導入します。
必要なライセンス: Microsoft Teams Phone Standard(月額約1,000円/ユーザー)+通話プラン(国内通話プラン 月額約1,500円/ユーザー)。または、Direct Routing / Operator Connectで既存の電話回線をTeamsに接続する方式もあります。
Direct Routing: 既存のSIPトランク(ひかり電話等)をSession Border Controller(SBC)経由でTeamsに接続。既存の電話番号をそのまま使える。設定が複雑だが通話コストを最適化できる。
Operator Connect: SBC不要で、認定オペレーター(ソフトバンク、NTT等)がTeamsとの接続を管理。Direct Routingより設定が簡単。
まとめ
クラウドPBX・CTIの選定は「自社のメインプラットフォーム」と「求める機能の深さ」で絞り込みます。M365中心ならTeams Phone、営業のトーク改善ならMiiTel、コールセンター機能ならBIZTEL、CRM連携ならDialpadが第一候補です。
情シス365では、クラウドPBX・CTI製品の選定、導入、CRM連携の設計を支援しています。お気軽にご相談ください。