Microsoft Teams Phoneの導入ガイド ― 固定電話をなくしてTeamsに電話機能を統合する方法

「オフィスの固定電話を廃止してTeamsに統合したい」「テレワーク中でも会社の代表番号で電話を受けたい」——Microsoft Teams Phoneを導入すれば、Teamsアプリがそのまま電話機になります。

Teams Phoneでできること

代表番号での発着信: 会社の代表番号(03-XXXX-XXXX等)でPCやスマートフォンのTeamsアプリから発着信。固定電話機が不要に。

内線通話: 社員間のTeams通話はそのまま内線として機能。内線番号の割り当ても可能。

自動応答(Auto Attendant): 「営業部は1、サポートは2を押してください」のIVRをTeams上で構築。

通話キュー(Call Queue): 着信をグループの複数メンバーに順番にまたは同時に鳴らす。コールセンター的な着信分配。

通話録音: コンプライアンス目的の自動録音(コンプライアンス録音)に対応。

ボイスメール: 不在時の留守番電話。音声メッセージがTeamsのチャットに文字起こし付きで届く。

転送・保留・パーク: ビジネスフォンと同等の通話操作。

ライセンス体系

Teams Phoneの導入には、M365ライセンスに加えて以下が必要です。

Teams Phone Standard: 月額約1,000円/ユーザー。PBX機能(内線、転送、保留、Auto Attendant、Call Queue等)を提供。ただし、外線発着信(PSTN接続)は含まれない。

外線接続の3つの選択肢:

方式概要メリットデメリット
通話プラン(Calling Plan)Microsoft自身が電話回線を提供最も設定が簡単日本では提供が限定的
Operator Connect認定通信事業者がTeamsと接続SBC不要、設定が比較的簡単対応事業者が限られる
Direct Routing自社のSBC経由で既存回線をTeamsに接続既存回線をそのまま活用、コスト最適化SBCの導入・管理が必要

日本の中小企業で現実的な選択肢はOperator ConnectまたはDirect Routingです。ソフトバンク、NTTコミュニケーションズ等がOperator Connectを提供しています。

番号ポータビリティ

既存の電話番号(03、06等の市外局番)をTeams Phoneに引き継ぐことは、多くの場合可能です。ただし、番号ポータビリティの可否は元の電話回線の種類(NTT加入電話、ひかり電話、IP電話等)とOperator Connect / Direct Routingのプロバイダーに依存します。事前にプロバイダーに確認してください。

導入のステップ

Step 1:現状の棚卸し。 現在の電話回線(種類、番号、内線数、月額コスト)、ビジネスフォンのリース状況を整理。

Step 2:接続方式の選定。 Operator Connect / Direct Routingのどちらかを選定。プロバイダーに番号ポータビリティの可否を確認。

Step 3:ライセンス購入。 Teams Phone Standardライセンスを必要ユーザー分購入。

Step 4:Auto Attendant / Call Queueの設計。 着信時の振り分けルール(代表番号→部署別キュー→個人)を設計。

Step 5:テスト導入。 IT部門等の小規模チームでテスト。発着信、転送、ボイスメール、通話品質を検証。

Step 6:全社展開。 既存のビジネスフォンからTeams Phoneへの切り替え。社員向けの操作マニュアルを配布。

固定電話機が必要な場合

受付や倉庫など、PCを使わない場所にはTeams対応の固定電話機(Poly、Yealink、AudioCodes等のTeams認定デバイス)を設置できます。通常のビジネスフォンと同じ外見・操作感で、バックエンドはTeams Phoneです。

コスト試算の例(30名の中小企業)

項目月額概算
Teams Phone Standard × 30名約30,000円
Operator Connect 回線料約15,000〜30,000円
合計約45,000〜60,000円

従来のビジネスフォン(リース+回線料)が月額10万円前後の企業では、コスト削減効果も見込めます。加えて、固定電話機の保守・更新コストが不要になります。

まとめ

Teams Phoneは「Teamsをすでに使っている企業」にとって最もスムーズなクラウドPBXの選択肢です。チャット・ビデオ会議・電話がTeams 1つに統合され、テレワーク対応もシームレスに実現します。

情シス365では、Teams Phoneの導入設計(接続方式の選定、Auto Attendant設計、番号ポータビリティ対応)を支援しています。お気軽にご相談ください。

☁️Support365 — 運用代行・ヘルプデスク

Microsoft 365の運用管理・トラブル対応・アカウント管理まで、日々のIT業務をまるごとサポート。

情シスのお悩み、ご相談ください

専門スタッフが貴社の課題に合わせたご提案をいたします。

メールでのお問い合わせはこちら →
60分無料相談